国産ウイスキーが高額買取になった本当の理由。 一本の「山崎」が市場を変えた。
【国産ウイスキーはなぜ高く売れる?】
こんにちは。
買取専門 かんてい局じゃんぼスクエア香芝店です。
山崎、白州、響、余市、竹鶴。
以前は酒屋や百貨店で購入できた国産ウイスキーの中に、現在では購入時を上回る価格で取引されているボトルがあります。
なぜ、一本のお酒にそれほどの価値が付くのでしょうか。
その理由は、単に「古いから」でも「人気があるから」でもありません。
世界中で国産ウイスキーを求める人が急増したとき、長期間熟成された原酒が足りなかったからです。
【国産ウイスキーの人気が沸騰した3つのきっかけ】
国産ウイスキーの人気は、突然始まったわけではありません。
メーカーによるハイボール戦略、朝ドラ「マッサン」、海外での世界最高評価。
この3つの出来事が短い期間に重なったことで、国産ウイスキーの人気が一気に高まりました。
【きっかけ1 メーカーのハイボール戦略】
かつてウイスキーには、「年配の男性が飲むお酒」「食事には合わせにくい」といったイメージがありました。
そこでサントリーは2008年、「角瓶」を炭酸で割る「角ハイボール」のマーケティング活動を本格的に始めます。
居酒屋への専用ジョッキやハイボールサーバーの導入、作り方のマニュアル化、テレビCMなどを通じて、ハイボールを「食事と一緒に気軽に飲める一杯」として広めました。
この戦略によって、ウイスキーは棚に置かれたままの洋酒から、若い世代も注文する身近なお酒へと変わっていきます。
サントリーによると、プロジェクト開始の翌年には、ウイスキー市場が17パーセント拡大しました。
ハイボールで初めてウイスキーに触れた人が、次に山崎、白州、響、余市などへ興味を広げたことで、国産ウイスキー市場全体の裾野が大きくなったのです。
【きっかけ2 朝ドラ「マッサン」の放送】
次の大きなきっかけが、2014年9月から放送されたNHK連続テレビ小説「マッサン」です。
ドラマは、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝と妻リタをモデルに、日本で本格的なウイスキー造りに挑む夫婦の姿を描いた作品です。
それまでウイスキーに関心がなかった人にも、原酒を長期間熟成させることや、日本のウイスキー造りに込められた苦労が伝わりました。
ウイスキーに、「誰が、どのような思いで造ったのか」という物語が加わったのです。
余市、竹鶴、ニッカといった名前が広く知られるようになり、昔のボトルや国産ウイスキー全体への関心も高まりました。
【きっかけ3 一本の「山崎」が世界最高評価を獲得】
「マッサン」の放送が始まった2014年、海外では「山崎シェリーカスク2013」が大きな注目を集めました。
同商品が「ワールド・ウイスキー・バイブル2015」で、世界最高のウイスキーに選ばれたのです。
日本のウイスキーが同誌で世界最高評価を獲得したのは、これが初めてでした。
このニュースによって、海外の愛好家やコレクターから「日本のウイスキーを手に入れたい」という需要が一気に高まりました。
国内ではハイボールによって飲む人が増え、ドラマによって造り手の物語が知られ、海外では品質が世界最高水準と評価される。
この3つの波が重なったことが、国産ウイスキー人気を沸騰させた大きな理由です。
【人気が出ても、ウイスキーはすぐに増産できない】
一般的な商品であれば、人気が出た後に生産量を増やすことができます。
しかし、ウイスキーはそうはいきません。
例えば「山崎12年」を増やすには、少なくとも12年以上熟成した原酒が必要です。
今日から仕込みを増やしても、来年や再来年に同じ商品として出荷することはできません。
しかも、現在の人気を予測して、10年、20年前から大量の原酒を準備しておくことは困難です。
つまり、国産ウイスキーの価格高騰は、人気だけで起こったものではありません。
急増した需要に対して、時間をかけなければ増やせない原酒の供給が追いつかなかったことで起こったのです。
【店頭から消えたことで希少価値が高まった】
原酒不足が深刻になると、熟成年数が表記された商品の終売や休売が相次ぎました。
ニッカでは余市や宮城峡の年数表記商品が整理され、サントリーでも響17年や白州12年などが一時休売となりました。
昨日まで購入できた商品が、突然店頭から姿を消す。
すると、飲みたい人だけでなく、集めたい人、海外で探している人、旧ボトルを残しておきたい人まで、同じ商品を求めるようになります。
こうして未開封ボトルが中古市場で売買され、国産ウイスキーに独自の買取相場が形成されました。
【昔のウイスキーが高く売れる理由】
古いボトルの強みは、もう同じものを造れないことです。
同じ「山崎」「響」「余市」という名前でも、販売時期によってラベル、容量、アルコール度数、使用されている原酒、箱のデザインなどが異なります。
飲まれたり開封されたりするたびに、未開封で残っている本数は減っていきます。
一方で、メーカーが当時とまったく同じボトルを再び生産することはありません。
そのため、現行品より旧ボトルの方が高く評価される場合があります。
押し入れに眠っている一本が、単なる古いお酒ではなく、現在では手に入らない希少なボトルかもしれません。
【ブランデーとウイスキーの違い】
見た目はよく似ていますが、最も分かりやすい違いは原料です。
ウイスキーは穀物から造り、ブランデーは果物から造ります。
| 比較項目 | ウイスキー | ブランデー |
|---|---|---|
| 主な原料 | 大麦、トウモロコシ、ライ麦などの穀物 | ブドウなどの果物 |
| 造り方 | 穀物を発酵、蒸留して樽で熟成 | 果実酒を蒸留して樽で熟成 |
| 代表的な銘柄 | 山崎、白州、響、余市、竹鶴 | ヘネシー、レミーマルタン、カミュ |
| 香りの特徴 | 香ばしさ、スモーキーさ、樽の香り | 果物由来の甘く華やかな香り |
ブランデーの多くは、ブドウを原料に造られています。
その中でも、フランスのコニャック地方で、定められた製法によって造られたブランデーが「コニャック」です。
つまり、コニャックはブランデーの一種です。
ヘネシー、レミーマルタン、カミュなどは、代表的なコニャックブランドです。
どちらも琥珀色でボトルの形も似ているため、見分けがつかなくても問題ありません。銘柄や種類が分からない場合も、そのまま査定へお持ちください。
【国産ウイスキーの価格はこれからも上がる?】
結論からいうと、すべての国産ウイスキーが同じように値上がりするとは限りません。
今後は、現行品と希少な旧ボトルの二極化が進むと考えられます。
【現行品は流通が改善する可能性がある】
各メーカーは、蒸留設備や貯蔵庫への投資を進め、原酒の増産に取り組んでいます。
これから熟成を終えた原酒が使えるようになれば、現行の定番商品は以前より入手しやすくなり、相場が落ち着く可能性があります。
ただし、12年、18年、25年といった長期熟成品には、その年数分の時間が必要です。
設備を増やしたからといって、長期熟成品がすぐに市場へ増えるわけではありません。
【終売品や旧ボトルは増産できない】
メーカーが生産量を増やしても、過去のラベルや終売品、閉鎖された蒸留所のボトルは増えません。
軽井沢や羽生などの閉鎖蒸留所、販売終了となった年数表記商品、数量限定ボトルは、今後も現存する本数が限られます。
状態の良い未開封品や、箱などの付属品がそろったボトルは、引き続きコレクターから注目される可能性があります。
【今後は銘柄による差が大きくなる】
これからは、「国産ウイスキーなら何でも高い」という相場ではなくなっていくと考えられます。
現在も多く流通している定番商品は、供給量が増えることで価格が落ち着く可能性があります。
一方で、終売品、旧ボトル、長期熟成品、限定品など、二度と同じものを増やせない商品は、希少性が残ります。
今後の価値を分けるのは、次の3点です。
・本当に流通本数が少ないか
・再販や増産の可能性があるか
・国内外に探している人がいるか
銘柄の知名度だけでなく、そのボトルが持つ希少性が、これまで以上に重視されるでしょう。
【今後も高く評価されやすいウイスキー】
・長期熟成された年数表記品
・すでに終売または休売となっている商品
・旧ラベルや旧ボトル
・蒸留所限定品
・周年記念などの限定ボトル
・軽井沢や羽生など、閉鎖蒸留所のボトル
・シングルカスクなど流通本数の少ない商品
・箱、冊子、替え栓などがそろった未開封品
【国産ウイスキーは今が売り時?】
ウイスキーの相場は、海外需要、為替、オークション市場、景気、メーカーの出荷状況などによって変動します。
今後の最高値を事前に当てることはできません。
また、保管中に液面が下がったり、ラベルや箱にカビやシミが生じたりすると、査定評価が下がる可能性があります。
「飲む予定がない」
「価値があるうちに整理したい」
そう思ったときは、まず現在の査定価格を確認してから、売却するかどうかを判断するのがおすすめです。
査定を受けたからといって、必ず売却する必要はありません。
【よくあるご質問】
Q.箱がなくても買取できますか?
A.箱がなくても査定可能です。希少な終売品や旧ボトルは、ボトルだけでも価値が付く場合があります。
Q.古くて銘柄が分からなくても大丈夫ですか?
A.問題ありません。表と裏のラベル、キャップ、容量、製造者表記などを確認して査定します。
Q.開封済みでも売れますか?
A.原則として未開封品が買取対象です。封印が切れている場合や、開封の判断が難しい場合は買取できないことがあります。
Q.ブランデーも一緒に査定できますか?
A.はい。ヘネシー、レミーマルタン、カミュなどのブランデーも査定しています。ウイスキーと分けずに、そのままお持ちください。
【国産ウイスキー、ブランデーの査定は香芝店へ】
国産ウイスキーが高額になったきっかけは、一つではありません。
メーカーのハイボール戦略、朝ドラ「マッサン」、海外での世界最高評価が重なり、需要が急増したにもかかわらず、長期熟成の原酒をすぐに増やせなかったことが価格高騰につながりました。
今後は、現行品の流通が改善する一方で、終売品、旧ボトル、長期熟成品など、二度と同じものを増やせない商品の希少性が、より重視されると考えられます。
ご自宅に山崎、白州、響、余市、竹鶴などの国産ウイスキーや、古いブランデーがございましたら、処分したり開封したりする前にご相談ください。
買取専門 かんてい局じゃんぼスクエア香芝店では、1本から無料で査定いたします。
箱や付属品がないもの、銘柄や年代が分からないものも、お気軽にお持ちください。
査定無料、予約不要です。
※20歳未満の方からの酒類の買取は行っておりません。













