国内で高品位の金鉱石を相次ぎ発見!! 金相場に与える影響は?
2026年8月13日、気になるニュースが報じられました。
毎日新聞の記事によりますと「国内半世紀ぶりとなる新たな金山開発につながる可能性がある」と報じました。
鹿児島県や北海道で、金を高い割合で含む鉱石が相次いで確認されたという内容です。
ただし、2026年8月13日に突然金鉱石が発見されたわけではありません。探鉱会社が2025年から2026年にかけて公表した調査結果を、毎日新聞が8月13日にまとめて報じたものです。
この記事では、探鉱会社などが公表している事実と、金相場への影響に関する当店の見解を分けてご説明します。
いつ、どこで金鉱石が確認されたのか
鹿児島県・山ケ野金山周辺
カナダの探鉱会社「アービング・リソース」は、2026年3月2日、鹿児島県の山ケ野金山周辺で実施した試掘結果を発表しました。
同社の発表では、試掘孔から次のような金を含む部分が確認されています。
- 鉱石1トン当たり8.91グラム
- 鉱石1トン当たり10.30グラム
- 鉱石1トン当たり23.36グラム
また、過去の試掘では、1トン当たり45.90グラムという高い数値も確認されています。
ただし、これらは試掘した鉱石の一部分から得られた数値です。鉱床全体の平均値や埋蔵量を示したものではありません。
出典:Irving Resources・2026年3月2日発表
北海道・鴻之舞金山周辺
カナダの探鉱会社「ジャパン・ゴールド」は、2025年7月9日、北海道紋別市の鴻之舞金山周辺で行った試掘結果を発表しました。
再分析した一部の区間では、鉱石1トン当たり24.1グラムの金が確認されています。
一方で、この数値が確認された区間の長さは0.6メートルです。同社も、現時点では鉱脈の実際の厚さは分からないと説明しています。
「高品位」とはどの程度なのか
住友金属鉱山によると、世界の主要な金鉱山は、鉱石1トン当たりの金含有量が平均3~5グラム程度です。
現在、国内で商業規模の操業を続けている鹿児島県の菱刈鉱山は、平均約20グラムです。世界的に見ても高品位な金山とされています。
今回、一部の試掘区間から10グラムを超える金が確認されたことは、今後の調査を進めるうえで注目される結果といえます。
出典:住友金属鉱山「菱刈鉱山」
現時点では「新金山の開業」が決まったわけではない
毎日新聞は、今回の発見について「国内半世紀ぶりとなる新たな金鉱山の開発につながる可能性がある」と報じています。
ここで重要なのは、あくまでも「可能性」の段階だということです。
今回紹介した探鉱会社の発表では、商業採掘の判断に必要となる鉱床全体の埋蔵量や年間生産量、採掘開始時期などは示されていません。
実際に金山として開発するためには、今後さらに次のような調査や手続きが必要です。
- 鉱脈の広がりと連続性の確認
- 採掘可能な埋蔵量の算定
- 採掘・製錬コストの検証
- 環境への影響調査
- 必要な許認可の取得
- 採掘施設や運搬設備の整備
したがって、「高品位の鉱石が見つかったこと」と「大量の金が市場に供給されること」は分けて考える必要があります。
金相場に与える影響は?
ここからは、公表されている情報を基にした、かんてい局ジャンボスクエア香芝店としての見解です。探鉱会社や毎日新聞が金価格の見通しを示したものではありません。
現時点で直接的な影響は限定的と考えます
今回の発表だけで金相場に大きな下落圧力がかかる可能性は、現時点では低いと考えています。
理由は、埋蔵量、年間生産量、採掘開始時期がまだ明らかになっておらず、金の供給量が実際に増える段階ではないためです。
金は世界共通で取引される商品です。国内の金価格も、主に国際的な金価格と円相場の影響を受けます。
World Gold Councilの統計では、2026年第2四半期の世界の金鉱山生産量は約965.6トン、リサイクルなどを含む総供給量は約1,268.9トンでした。
同じ期間に、各国の中央銀行などは約288.9トンの金を購入しています。
現在の金相場は、鉱山からの供給だけではなく、次のような世界的要因によって動いています。
- 各国中央銀行による金購入
- 投資家による金地金や金ETFの売買
- 国際情勢や地政学的リスク
- 米国の金利動向
- 米ドルの値動き
- 日本国内では円相場
出典:World Gold Council「Gold Demand Trends Q2 2026」
将来的には影響する可能性もある
今後の調査で大規模な埋蔵量が確認され、商業採掘が始まれば、日本国内の金供給や資源確保という面では大きな意味を持ちます。
地域経済や雇用への効果も期待されます。
一方、世界全体の金相場に影響するかどうかは、実際の年間生産量が世界の供給量に対してどの程度になるかを確認しなければ判断できません。
現段階で「新しい金山ができるから金価格が下がる」と断定できる根拠はありません。
2026年8月13日現在の国内金価格
田中貴金属が2026年8月13日14時に公表した金価格は、次のとおりです。
| 区分 | 1グラム当たり |
|---|---|
| 店頭小売価格(税込) | 24,978円 |
| 店頭買取価格(税込) | 24,622円 |
店頭買取価格は前営業日の9時30分公表価格と比較して、1グラム当たり158円上昇しています。
これは金地金の公表価格であり、買取店における金製品の買取価格とは異なります。実際の査定額は、品位や重量、手数料などによって変わります。
今回のニュースをどう見るべきか
今回のニュースは、「日本国内で金の供給量がすぐに増える」という話ではなく、「商業採掘につながる可能性のある鉱石が確認された」という段階です。
新たな金山への期待と、現在の金相場への影響は分けて考える必要があります。
今後は、追加の試掘結果だけでなく、埋蔵量、事業化の判断、年間生産計画が公表されるかどうかが重要な確認ポイントになります。
かんてい局ジャンボスクエア香芝店では、金相場の動向を確認しながら、金製品の査定を行っています。
現在の価値を確認したいお品物がございましたら、査定だけでもお気軽にご相談ください。
かんてい局ジャンボスクエア香芝店
ジャンボスクエア香芝1階・化粧室前
営業時間:10:00~19:00
※本記事は2026年8月13日14時時点で公表されている情報を基に作成しています。
※金相場に関する記述は将来の価格を保証するものではありません。
※本記事は投資や売却を推奨するものではありません。









