異色対談:鑑定士 × 占い師 「売るか捨てるか迷う人へ。鑑定士と元占い師が語る 手放せない本当の理由」
はじめに
今回の対談では、店長 久保が、元占い師で現在は鑑定士として活躍する岩崎さんに、物の価値と気持ちのつながりについて話を聞きました。
岩崎さんは、人の迷いや感情に寄り添ってきた経験を生かし、今も査定の現場でお客様の想いに向き合っています。
対談スタート
店長
「本日はよろしくお願いします」
岩崎さん(元占い師)
「よろしくお願いします。こういう形でお話しするのは少し照れますね」
店長
「今回この対談をやってみたいと思ったのは、岩崎さんが、もともと占い師として活動されていて、今は鑑定士として現場に立っているからです。同じ品物を見ても、そこに重なっている人の気持ちの見え方が、僕とは少し違うんじゃないかと思っていました」
岩崎さん(元占い師)
「たしかに、品物を見る時に、その方がどんな気持ちで持ってこられたのかは自然と考えてしまいますね」
店長
「店頭でも、お客様は値段だけを知りたいわけじゃないんですよね。売っていいのか、残した方がいいのか、今手放していいのか。そういう迷いを持って来られる方が本当に多いです。今日は、岩崎さんがこれまで見てこられたことも含めて、じっくり聞かせていただけたらと思います」
岩崎さん(元占い師)
「よろしくお願いします」
物が残っているだけで、気持ちが止まってしまうことがある
店長
「まず聞いてみたいんですが、占いをされていた頃、印象に残っている相談ってやっぱりありましたか?」
岩崎さん(元占い師)
「ありますね。特に多かったのは、表向きは別の悩みでも、話していくうちに手元の品が気持ちを止めていた、というケースです」
店長
「手元の品、ですか」
岩崎さん(元占い師)
「はい。たとえば女性だと、恋愛相談から入ることが多いです。以前、40代の女性の方が来られた時も、新しい出会いに進みたいのに、どうしても気持ちが切り替わらないとおっしゃっていました」
店長
「なるほど」
岩崎さん(元占い師)
「お話を聞いていくうちに、何年も前に別れた相手にもらったネックレスを、ずっと処分できずにいることが分かったんです。普段は使っていないのに、鏡台の横の引き出しに入れたままで、毎朝そこを見るたびに少し気持ちが沈む、と」
店長
「それはかなりリアルですね」
岩崎さん(元占い師)
「ご本人は、もう終わったことだと思いたいんです。でも、物だけがそこに残っていて、毎日ほんの少しずつ過去に引き戻されていたんですよね」
店長
「店頭でも似た空気を感じることがあります。品物を査定台に置かれたあと、すぐには手を離せない方がおられるんです。値段を知りたいというより、まだ気持ちがそこに残っているんだなと感じる瞬間があります」
岩崎さん(元占い師)
「男性だと、仕事の相談から入る方が多かったですね。以前、40代後半の男性が来られた時も、今の仕事をこのまま続けるべきか、環境を変えるべきかという相談から始まりました」
店長
「仕事の悩みから始まったんですね」
岩崎さん(元占い師)
「はい。話していくうちに、昔、独立を目指していた頃に買った高級時計を、今も手放せないという話になりました。今はほとんど使っていないのに、机の引き出しの奥にしまったままで、たまに取り出して眺める。でも売るとなると、当時の勢いや、まだ何者かになれそうだと思っていた自分まで手放す気がする、とおっしゃったんです」
店長
「それは時計というより、その頃の自分そのものですね」
岩崎さん(元占い師)
「そうなんです。物は止まっていても、その人の中ではずっと意味を持ち続けていることがあります」
私が怖いと思うのは、物ではなく、止まり続ける気持ちです
店長
「そういうお話を聞くと、単に物の問題ではないんですね」
岩崎さん(元占い師)
「はい。私が怖いと思うのは、物そのものではありません。その物があることで、気持ちがずっと同じ場所に止まり続けてしまうことです。もう終わったと思っているのに、引き出しを開けるたび、箱を見つけるたび、ほんの数秒でも過去に引き戻される。そういうことが何年も続くのは、静かですけど、すごく怖いことだと思います」
店長
「なるほど。気づかないうちに、物が気持ちをその場所に引き止めてしまうわけですね。それが毎日の中で少しずつ続くとなると、たしかに重いですね」
岩崎さん(元占い師)
「そうなんです。大きな出来事じゃなくても、ほんの数秒の積み重ねで、人って案外前に進みにくくなるんですよね」
手放せないのは、価値が分からないからではない
店長
「店頭でも、売ろうかどうしようか迷っていて、まず査定だけお願いしたいですという方は本当に多いです。僕らは価格をお伝えしますが、それで即決になるとは限りません。岩崎さんは、その迷いの正体って何だと思われますか?」
岩崎さん(元占い師)
「人は物を手放せないんじゃなくて、その物に結びついた過去を簡単に終わらせられないんだと思っています」
店長
「なるほど」
岩崎さん(元占い師)
「たとえば指輪一つでも、ただの金属じゃないんです。買った時の自分、贈ってくれた相手、その時の空気や感情まで重なって残っていることがあります。だから、価格がつけば解決する話でもないんですよね」
店長
「高ければ売れる、安ければ残す、みたいな単純な話じゃないわけですね」
岩崎さん(元占い師)
「そうです。その方が何にまだ区切りをつけられていないのか、そこが大きいと思います」
店長
「それはすごく分かります。買取の現場でも、お客様が見ているのは品物だけじゃないんです。このネックレスを買った頃の自分、この時計を譲ってくれた人、そういう背景が全部一緒にある。だから、ただ高い安いだけで話を終わらせてはいけないなといつも思っています」
岩崎さん(元占い師)
「手放せないのは優柔不断だからではなくて、ちゃんと気持ちがあるからなんです。その気持ちを雑に扱ってしまうと、たとえ売れたとしても心だけ置いていかれてしまいます」
買取店に来られる理由は、換金だけではない
店長
「店頭で感じるのは、お客様の目的って本当に一つではないということです。もちろん現金化したいというお気持ちもあります。でも、それだけではなくて、処分したいという言葉の奥にも、いろんな思いや気持ちがあるんですよね」
岩崎さん(元占い師)
「その 処分したい という言葉の中にも、気持ちはいろいろありますよね」
店長
「そうなんです。処分したいとおっしゃっていても、ただ捨てたいわけではないんです。もう自分では使わない。でも、誰かに使ってもらえるならその方がいい、という方はとても多いです。そこをこちらが取り違えてしまうと、本当の意味で寄り添えないと思うんです」
岩崎さん(元占い師)
「それはすごく分かります。物を手放す時にも、完全に切り捨てるというより、次につないでほしいという気持ちがあるんですよね」
店長
「日本人には特に、もったいないという感覚がありますよね。まだ使える物をそのまま捨てることに抵抗がある。物を大切にする文化が根にあるんだと思います」
岩崎さん(元占い師)
「はい。物に対して、単なる持ち物以上の意味を感じている方は多いと思います。だからこそ、次に使ってもらえると分かるだけで、気持ちの整理がつきやすくなるんでしょうね」
店長
「だから買取って、ただ値段をつけるだけじゃないんですよね。どう手放すかのお手伝いでもあるんだと思います」
鑑定士って、率直にどんな印象でしたか
店長
「ここで少し率直に聞いてみたいんですが、昔の岩崎さんから見て、鑑定士ってどんな印象でしたか?」
岩崎さん(元占い師)
「正直に言うと、最初は少し怖い印象がありました。物を見て、価値をはっきり言い切る仕事ですし、感情より現実を優先する、厳しい世界なのかなと思っていました」
店長
「たしかに、そう見えるかもしれないですね」
岩崎さん(元占い師)
「でも実際に現場に入ってみると、印象はかなり変わりました。物だけを見ているんじゃなくて、その向こうにいるお客様の気持ちや背景にも、ちゃんと目を向けないと成り立たない仕事なんですよね」
店長
「そう言ってもらえると嬉しいです」
岩崎さん(元占い師)
「むしろ、思っていたよりずっと人に近い仕事なんだなと感じました。物を見る目の鋭さと、人の気持ちに対する繊細さ、その両方が必要なんだと思います」
品物の背景が少し見えるだけで、提案は変わる
店長
「今回この対談をやってみたかった理由も、まさにそこなんです。相場や需要、状態を見て今の価値をお伝えすることはできます。ただ、それだけでは足りないと感じることがあるんです。お客様と品物の背景が少しでも見えれば、提案の仕方ってもっと変わるんじゃないかと思っていて」
岩崎さん(元占い師)
「変わると思います。同じバッグでも、自分へのご褒美で買った物なのか、誰かとの思い出が詰まっている物なのかで、手放す時の重みは全然違いますから」
店長
「そうなんですよね。もし背景が分かれば、今売った方がいいですよ、で終わるんじゃなくて、まず価値だけ知って持ち帰ってもいいですよ、とか、ご家族と一度話してから決めてもいいですね、とか、その方に合った伝え方ができる。僕はそこをもっと磨きたいと思っています」
岩崎さん(元占い師)
「価格は同じでも、言葉の渡し方で受け取り方はかなり変わりますからね」
店長
「本当にそう思います。価格は見える価値ですけど、迷いは見えない価値だと思うんです。その見えない部分に、もう少し近づけたらいいなと感じています」
過去が整理できると、人は少し前に進みやすくなる
店長
「岩崎さんは、今の鑑定の現場でも、過去と今ってつながって見えますか?」
岩崎さん(元占い師)
「見えますね。過去と今って別々に見えて、実はかなりつながっています。過去が整理できていない時、人は前に進みにくくなるんです。物も同じで、しまい込まれたままの品には、気持ちが止まっていることがあります」
店長
「それはすごく腑に落ちます。長年しまったままだった物を持って来られて、査定のあとに、値段以上に気持ちが軽くなりましたと言われることがあるんです。あれは価値が分かった以上に、過去に一つ区切りがついた感覚なのかもしれません」
岩崎さん(元占い師)
「そうだと思います。人って、答えをもらうと安心するんじゃなくて、納得すると前に進みやすくなるんです」
店長
「納得、ですか」
岩崎さん(元占い師)
「はい。だから査定も、ただ金額を伝えるだけじゃなくて、その人の中にある答えを整える時間になり得ると思うんです」
店長
「それはすごくしっくりきます。査定だけでも歓迎していますとお伝えしているのも、そこなんです。売ると決めていなくてもいい。まず価値を知って、それから考える。それだけでも、お客様の中で何かが動くことがあります」
迷っているなら、まずは向き合うところから
店長
「最後に、今まさに売るか残すかで迷っている方へ、メッセージをお願いできますか?」
岩崎さん(元占い師)
「迷っていること自体は悪いことではないと思います。むしろ、それだけ大切にしてきた証でもあります。ただ、そのまま長く止まり続けるより、一度向き合ってみることで、景色が少し変わることがあります」
店長
「まずは向き合うことから、ということですね」
岩崎さん(元占い師)
「はい。売ると決めなくてもいいんです。まず価値を知る。今の自分にとって、その品がどういう存在なのかを知る。それだけでも、心の中で何かが動き始めることがあります」
店長
「僕も同じ思いです。売ると決めていなくても大丈夫ですし、見るだけ、聞くだけでも構いません。価値が分かることで、気持ちが整理されることがありますから」
岩崎さん(元占い師)
「過去を抱えたままでも人は前に進めます。でも、少し整理できた時、その歩みはもう少し軽くなると思います」
おわりに
店長
「今日は、普段とは違う角度からたくさん学ばせてもらいました。品物を見るだけではなく、その向こうにある過去や迷いにも目を向けることで、鑑定士としての提案をもっと磨いていけると感じました」
岩崎さん(元占い師)
「こちらこそありがとうございました。今は同じ鑑定士として現場に立っていますが、昔見てきたことが、今の接客や査定にもつながっているんだなと改めて感じました」
店長
「今回はここで時間が来てしまいましたが、次回もぜひ、また違う角度から話を聞かせてください」
岩崎さん(元占い師)
「ぜひお願いします。ありがとうございました」
店長
「ありがとうございました」
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