【ルイ・ヴィトン】のヌメ革お手入れのコツ！変色・シミ防止法
こんにちは！かんてい局加古川店です。
本日は、ヴィトン製品に多く使用されている「ヌメ革」のお手入れ方法について詳しくご紹介いたします。
当店は買取りと質預かりで、よくルイヴィトンのバッグを拝見させて頂いておりますが、ルイヴィトンのヌメ革は同じ色をしているものがほとんどなく、経年で色が変わっていきます。
ヌメ革の特徴を理解し、適切にお手入れすることで、その美しさを長く保つことができます。
ヴィトンのヌメ革は使い込むほどに味わいが増す素材ですが、変色や汚れがつきやすいデリケートな素材でもあります。
この記事では、ヌメ革の変色予防、汚れ落とし、そして購入後のお手入れ方法について詳しく解説します。
目次
1. ヴィトンのヌメ革とは？
ヴィトンの多くの製品に使用されているヌメ革は、植物のタンニンで鞣された革で、化学薬品を使わずに仕上げられた自然な風合いが特徴です。
ヌメ革とは”牛革をタンニンで柔らかくした素材”のことで、ルイヴィトンでよくハンドルや底面のパーツに使用されています。このヌメ革は、自然な風合いが楽しめる一方で、変色やシミが発生しやすいデリケートな素材です。
ヌメ革の魅力とは？
ヌメ革の大きな魅力は、その耐久性と長持ちする特性に加え、時間と共に色が変わることです。
使い込むほどに色が変わり、独特のツヤが出るため、自分だけの味わいを楽しむことができます。
例えば、新品のアルマのヌメ革は明るいベージュ色ですが、使い込むことで徐々に深い茶色に変わっていきます。
上の画像の2つのバッグは、どちらも中古品ですが、ヌメ革の色合いが大きく異なります。新品に近い色合いを保っている左側のバッグは高い評価を受ける一方、右側のように経年変化で深みのある色になった風合いを好む方も多いです。
このように、使い込むことで味わいが増す経年変化を楽しめるのが、レザー製品の大きな魅力です。
2. ヌメ革の変色予防方法
エイジングを楽しむための日光浴
ヌメ革は日光に当てることで、徐々に色が変わっていきます。
購入後、まずは日光に当ててエイジングを促進させることで、均一な変色を楽しむことができます。
日光浴の目安は1ヶ月ほどですが、自分の好みの色合いになるまで調整してください。ただし、直射日光に長時間当てすぎないよう注意しましょう。
ヴィトンのヌメ革は、使い込むことで美しい色に変化します。日光浴をさせることで、この変化をより均一に楽しむことができます。
デリケートクリームと防水スプレー
日光浴後は、革にデリケートクリームを塗布して保湿を行い、防水スプレーを吹きかけて水分や汚れから保護します。
防水スプレーはムラなく均一に吹きかけることがポイントです。
3. ヌメ革の汚れ落としのコツ
ソフトガミを使った汚れ落とし
軽い汚れや黒ずみは、ソフトガミ（革専用の消しゴム）で優しくこすり落とすことができます。その後、デリケートクリームで保湿してツヤを取り戻しましょう。
ヌメ革はデリケートですが、適切なお手入れをすることでその美しさを長く保つことができます。ソフトガミを使った汚れ落としは簡単で効果的です。
雨染みの対処法
ヌメ革は水に弱く、雨染みができやすい素材です。雨に濡れてしまった場合は、全体を均一に水拭きし、乾燥後に革用クリームで油分を補給します。これにより、染みが目立たなくなります。
雨に濡れたヌメ革はすぐに対処することで、シミを防ぐことができます。全体を均一に湿らせることで、色のムラを抑えることができます。私も過去にお客様から雨染みの相談を受けることが多く、その度にこの方法をおすすめしています。
4. ルイヴィトンのヌメ革の弱点とは？
ヴィトンのヌメ革はその美しさと独特の風合いが魅力ですが、デリケートな面もあります。特に水分に弱く、濡れたまま放置するとシミができやすいのです。
画像のヌメ革はまだ新品に近い色を保っていますが、角にシミが見られます。これは水分が原因で、濡れたまま放っておくと簡単にシミができてしまいます。特に怖いのは雨。突然の雨で濡れてしまったバッグを放置すると、そのままシミになってしまいます。
高額なバッグには雨除けのパーツがついていたりもしますが、それくらいレザーにとって水分は敵なのです。
5. もしシミが出来てしまったら
レザー製品は高価なものが多いです。諦めるのはまだ早いですよ！メンテナンスでシミを目立たなくする方法はあります！お金もそんなにかかりません!!そんな誰でも簡単に出来る方法をご紹介致します！
手順その１：ヌメ革全体を薄く水拭きをする
誰しもが経験のある”服に醤油が跳ねてシミができた”そんな時、どうしたか覚えていらっしゃるでしょうか？
そう、ポンポンです。
湿らせたタオルなどで叩いてシミを取る”ポンポン”という技法！
ヌメ革にもポンポンが効くのです！ただしシャツとは違ってこちらは革製品。「ほんの少しだけ湿らせる程度に」「少しずつ様子を見ながら手入れをする」のがポイントです！
ここで濡らしすぎるとシミが拡がってしまう可能性がありますので、あくまで少しずつやるようにして下さい。
全体を湿らせて色の境目がなくなるようになってきたらOKです！
手順その２：革クリームを使って油分を補う
水分を使った分、抜けてしまった油分を補います。
革クリームをヌメ革部分に塗り込みます。レザー製品は油を補うと柔らかくなり、割れなどの防ぐことが出来ます。バッグを長持ちさせる秘訣ですので是非覚えておきましょう!!
艶が出てきたらOKです！革クリームはバッグだけでなく革靴にも使えます。
皆さん大好き（私が大好き）レッドウィングなどのブーツも定期的に油分の補充をおこなった方が長持ちします。
ヴィトンのヌメ革製品を購入後のお手入れ方法
使用前のお手入れ
新品のヌメ革製品は、使用前に必ず日光浴をさせてから、デリケートクリームと防水スプレーで保護します。
ヴィトンのヌメ革製品は、購入後すぐに使用前のお手入れをすることが大切です。これによって、長持ちし、より美しい状態を保つことができます。
使用後のケア
使用後は、乾いた布で乾拭きをして表面の汚れを落とします。その後、デリケートクリームを塗布して保湿し、革を長持ちさせましょう。
使用後のケアも非常に重要です。乾拭きで表面の汚れを取り除き、デリケートクリームで保湿することで、ヌメ革の美しさを保つことができます。お客様にお勧めする際も、簡単なケア方法を説明し、実践してもらっています。
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7. まとめ
ヴィトンのヌメ革製品は、その高級感と使い込むほどに増す味わいが魅力です。しかし、デリケートな素材であるため、日頃のお手入れが非常に重要です。
この記事で紹介した方法を参考に、大切なヴィトン製品を長く美しく保ちましょう。
先日、非常に状態の良いルイヴィトンのバッグを買取させて頂いたのですが、残念ながら雨シミがあって、そこだけが惜しいポイントだったので今回はこのような記事を書かせて頂きました。メンテナンスをすれば完全に元通りになるとは限らないので、
”濡れてしまったらすぐに拭き取る”
”雨の日は使わない！”
という基本を守ることが大切です。
この記事が、ヴィトンのヌメ革製品を大切に使用するための参考になれば幸いです。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております！
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