【貴金属についての雑学】K24やK18の違いとは？！
最近では少し落ち着いていますが以前に比べて金の価格が高騰しているのはご存じでしょうか。
様々な要因があるとされていますが、金はインフレ懸念が高まると高騰する傾向にあります。
金は世界中にある絶対量が決まっており、株のような成長資産と異なり不変資産です。
インフレになるという不安要素があると不変資産への投資意識が高まるため金が高騰しているようです。
本日は貴金属にも様々な種類があり、『金やプラチナの種類についてのちょっとした雑学』をご紹介させていただきます。
☆目次☆
・まとめ
金（ゴールド）について
金は柔らかい金属で、細工や加工が容易にできるという特徴があります。
よく耳にするのがK24（純金）やK18金ですが、これは『金の純度』を表しています。
通常、金の含有率を24分率で表し、K（カラット＝karat）で表示します。
金の含有率が99.99％以上の純度のものを『K24』いわゆる純金と称しています。
↑当店で実際に店頭にて販売している商品です。
日本で、一般的にジュエリーとして多く用いられるK18は金が24分の18（75％）含まれていることになります。
現在市場によく出回っている金製品は、主にK24、K22、K21.6、K20、K18、K14，K10、K9 の8種類になります。
金の割合
よくジュエリーなどに使われ私たちに一番身近なのが18金（K18）ですが、75％以外に何が含まれているかご存知ですか？
品位 金の含有率/混合物
・K24 99.99％～100％
・K22 91.7％/混合物9.3％
・K21.6 90％/混合物10％
・K20 83.5％/混合物16.5％
・K18 75％/混合物25％
・K14 58.5％/混合物41.5％
・K10 41.6％/混合物62.5％
・K9 37.5％
75％金が含まれているK18の残りの25％は銀、銅、パラジウムなどが使われています。
またその配分によって金の色が変わります。
【K18 イエローゴールド】
↑当店で実際に販売している商品です。
ごく一般的な金色のゴールドです。
25％の割金のうち、銀と銅をほぼ同じ割合で混ぜています。
【Ｋ18 ホワイトゴールド ＷＧ】
↑当店で実際に販売している商品です。
割金にパラジウムを多く使うと、ホワイトゴールドになります。
プラチナに比べ価格が安いのが魅力です。
ジュエリーには「K18WG」と刻印が打たれます。
【K18 ピンクゴールド PG】
↑当店で実際に販売している商品です。
シャンパンのような色で女性に人気のカラーになっています。
金に対して銀、銅、パラジウムの三種類が混ぜられています。
銅の配合量によって赤味が増します。
金が変色する理由とその対処法
仕舞っておいたアクセサリーが変色してしまったという事がありませんか？
色が変色してしまう原因は『酸』です。
K18のように銅などと配合している物だと空気中にある酸素と結合して変色してしまうのです。
空気中には、必ず酸があるので酸化を防ぐことはできません。
その対処方法として、
・金専用のクロス拭きなどで手入れする
・中性洗剤をぬるま湯に入れ、20分程浸けて柔らかい布で拭く 等
プラチナについて
学術用語ではプラチナとは呼ばれず「白金」と呼ばれています。
プラチナの大きな特徴は、酸に対する強さです。
耐食性が非常に強く、金同様王水【容積が濃硝酸1、濃塩酸3の割合の混合液】以外で溶かすことは困難です。
発見したこの金属に対して、「銀」を表す「プラタ」、小粒であることを表す「デル」、ピント川の「ピント」を組み合わせ「プラタ・デル・ピント」→「プラチナ」と呼ぶようになりました。
ピント川で見つけた銀に似た小粒の金属がプラチナと言う名前の語源になりました。
プラチナは純度によってPt1000、Pt950、Pt900、Pt850の4種類に分けられます。
混合物としてパラジウムを含んでおり、このPt900はプラチナ約90％・パラジウム約10％との混合物になっています。
下記はプラチナの純度（刻印が合わす意味）です。
・Pt1000
純プラチナ 99.99％～100％
・Pt950
純プラチナ 99.99％/混合物5％
・Pt900
純プラチナ 99.99％/混合物10％
・Pt850
純プラチナ 85％/混合物15％
【Pt900】
↑当店で実際に販売している商品です。
宝飾品などに使われていることが多いです。
プラチナは金と比較しても粘りがあり、加工してもその際に割れることが少なく加工しやすいのが特徴です。
【Pt850】
↑当店で実際に販売している商品です。
Pt850も宝飾品などに使用されていることが多いです。
純度が低いほど変色しやすいですが、金に比べて変色しにくい特徴があります。
いかがでしたでしょうか？
本日は、貴金属についての雑学についてご紹介させて頂きました。
普段よく目にするK18ですがK21.6などはまだ目にしたことがありません。
K18金以外にも様々な種類があることを知りました。
現在も金の価格が高騰する中、売却をお考えの方や、査定の依頼も増えております。
ぜひ今後査定・買取等でお目にかかれたらな・・・と思います。
【最後に・・・】
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