こんにちは！

かんてい局上尾駅前店スタッフです！

昨今、「昭和レトロ」などノスタルジーがブームになっていますね！

腕時計の世界も「復刻」がキーワードになっており、各社から様々な往年の名作時計をイメージした商品が発表されております。

そんな中、セイコーから名作「キングセイコー」の復刻、レギュラーモデル化が発表され話題になっています。

しかし、「グランドセイコーは知っているけど、キングセイコーって？？」という方も多いのではないでしょうか？

よほどの時計好きでないと知らない、知る人ぞ知る時計で40年ほど前に廃盤になったシリーズなのです。

本日はそんなキングセイコーについて解説させて頂きます！

キングセイコーとは

キングセイコーは1961年に亀戸の第二精工舎(現セイコーインスツル)から発売された国産の高級腕時計です。

販売期間は1961年～1975年頃までで、グランドセイコーと共に国産高級腕時計を牽引する存在でした。

グランドセイコーは1960年に諏訪精工舎から発売されています。

後にグランドセイコー、キングセイコーともに両方の工場で製造されるようになりますが、諏訪はグランドセイコー、

亀戸はキングセイコーに力を入れていたといわれています。

1960年代スイスでは腕時計黄金期を迎えており、日本は高度経済成長期で世界に追い付け追い越せと切磋琢磨していた時代です。

グランドセイコーはスイスの高級腕時計に引けを取らない国産時計として、

キングセイコーはそんなグランドセイコーに対抗する形で誕生したという背景があります。

キングセイコーとグランドセイコーの違い

コンセプト

パッと見た限りでは双方とも違いがあまりないように見えますが、実は明確にコンセプトが違う時計なのです。

グランドセイコーのコンセプトは上記のとおり、スイスの高級腕時計に負けない国産時計を目指した製品です。

当時最先端だった加工技術に最高級のムーブメント、細部までこだわったデザインや仕上げと

セイコーが持てる全てを結集し、「最高の普通」「実用時計の最高峰」を実現しました。

一方、キングセイコーはグランドセイコーに対抗するする形で誕生しましたが、最新の技術や最高級ムーブメントを導入するのではなく、既存のムーブメント(クロノス)を改良しバージョンアップした時計でした。

「セイコーマーベル」と「グランドセイコー」の価格差を埋める、選択肢の一つという側面もあったとされています。

価格

初代グランドセイコーは当時の価格で25000円、初代キングセイコー(SSモデル)は12000円、

クラウンスペシャルが10000円です。

当時の小学校教員の初任給が13000円ほどになりますので、単純に今の物価と比べることはできませんが、3種とも高級腕時計だったことがお分かりいただけるかとおもいます。

特にグランドセイコーは頭一つ抜けた存在で、キングセイコーは頑張れば

手が届きそうな価格帯、クラウンスペシャルは量産機の中の高級機といった感じでしょうか。

製造拠点

前述のとおり、グランドセイコーもキングセイコーも諏訪精工舎、第二精工舎(亀戸)の両工場で製造されていましたが、

諏訪はグランドセイコー、亀戸はキングセイコーとそれそれの拠点で力を入れて開発されていました。

対スイス製高級腕時計を見据えた諏訪と、グランドセイコーに対抗した亀戸のキングセイコーという構図だったとされ、それぞれの拠点で切磋琢磨することで、技術や時計そのもののクオリティを高めていった歴史があります。

ぜひ一度ご来店ください！

店舗情報

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