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【ROLEX】ロレックス エクスプローラーⅠとは?歴史・歴代モデル・現行モデルRef.124270・124273・224270を解説

ロレックスのスポーツモデルの中でも、シンプルで実用性の高いデザインから高い人気を誇る「エクスプローラーⅠ」。

ブラックダイヤルに「3・6・9」のアラビア数字を配置した特徴的なデザインは、1950年代から現在まで基本的なスタイルを受け継いでいます。

一方で、歴代モデルを見てみると、ムーブメントや風防、ケースサイズ、夜光など、時代ごとにさまざまな進化を遂げています。

この記事では、エクスプローラーⅠの誕生背景から歴代モデルの特徴、現行モデルのスペックまで、エクスプローラーⅠについて詳しく解説していきます。

エクスプローラーⅠとは?

エクスプローラーⅠは、ロレックスを代表するプロフェッショナルモデルのひとつです。

「3・6・9」のアラビア数字や12時位置の逆三角形など、ひと目で時間を読み取りやすい文字盤が特徴です。

デザイン自体は非常にシンプルですが、もともとは過酷な環境で活動する探検家や登山家のための実用時計として発展してきました。

ロレックス公式でも、エクスプローラーは1953年の歴史的なエベレスト登頂を受けて誕生した、ロレックス初期のプロフェッショナルウォッチのひとつとされています。

現在では登山や探検だけでなく、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで使用できるロレックスとして人気を集めています。

ロレックスのスポーツモデルの中でのエクスプローラーⅠの立ち位置

ロレックスのスポーツモデルには、それぞれ明確なコンセプトがあります。

簡単に表現すると、

・サブマリーナーは「海」
・GMTマスターⅡは「空」
・エクスプローラーⅠは「陸」

というイメージです。

ダイバーズウォッチとして誕生したサブマリーナーは、海中での使用を想定し、高い防水性能や逆回転防止ベゼルを備えています。

GMTマスターⅡは航空業界との関係から誕生したモデルで、複数のタイムゾーンを確認できるGMT機能を大きな特徴としています。

そしてエクスプローラーⅠは、登山や探検といった陸上での過酷な環境を想定して開発されました。

サブマリーナーやGMTマスターⅡが特定の用途に合わせた機能を搭載しているのに対し、エクスプローラーⅠは機能を必要以上に増やさず、時計としての基本性能と視認性を重視していることが大きな特徴です。

そのため、ロレックスのスポーツモデルの中では、「シンプルで実用性に優れたツールウォッチ」という立ち位置にあります。

現在では、その無駄のないデザインから、アウトドアだけでなくスーツスタイルや普段使いにも合わせやすいモデルとして幅広い層から支持されています。

エクスプローラーⅠとエクスプローラーⅡ

同じ「エクスプローラー」という名前を持つため、エクスプローラーⅠとエクスプローラーⅡを兄弟モデル、あるいはⅠの上位モデルと考える方もいます。

しかし、両者は明確に役割が異なります。

エクスプローラーⅠが主に登山・山岳探検をイメージしたシンプルな3針モデルであるのに対し、エクスプローラーⅡは1971年に誕生し、洞窟や極地など、昼夜の判別が難しい環境での使用を想定して開発されました。

エクスプローラーⅡには24時間針と24時間目盛り付きの固定ベゼルが備えられており、昼夜の判別に役立つほか、日付表示も備えています。

そのため、

エクスプローラーⅠ=シンプルな3針で視認性を追求した「陸」の時計

エクスプローラーⅡ=24時間表示などの機能を備えた「特殊環境」の時計

と考えると、それぞれの違いが分かりやすいでしょう。

エクスプローラーⅡはエクスプローラーⅠの単純な上位モデルではなく、同じ「探検」というルーツから異なる方向へ進化したモデルなのです。

エクスプローラーⅠの誕生と歴史

エクスプローラーⅠの誕生を語るうえで欠かせないのが、1953年のエベレスト登頂です。

ロレックスは1930年代から探検隊や登山家と関わり、過酷な環境の中で実際に時計を使用してもらうことで、性能や耐久性を追求してきました。

そして1953年、イギリス隊によるエベレスト遠征が行われます。

この遠征では、隊員たちがロレックスのオイスターパーペチュアルを使用。標高8,000mを超える極限の環境で時計が実際に使用され、そこで得られた経験やフィードバックは、その後のロレックスの時計開発に活かされることになります。

同年5月29日、エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイが世界で初めてエベレスト登頂に成功。

この歴史的な偉業をきっかけに、ロレックスは冒険家や探検家のための新たなツールウォッチを発展させ、エクスプローラーが誕生しました。

その後もエクスプローラーは、さまざまな探検や遠征を通じて進化し続けます。

1950年代の初期モデルでは、現在のエクスプローラーⅠにつながる特徴的な「3・6・9」の文字盤デザインが確立されました。

その後もさまざまな探検や遠征を通じて、実用時計としての堅牢性や視認性を磨き上げてきました。

誕生から70年以上が経った現在も、「過酷な環境で信頼できる時計をつくる」という思想は受け継がれています。

エクスプローラーⅠの歴代モデル

1950年代に誕生したエクスプローラーⅠは、70年以上にわたってモデルチェンジを繰り返してきました。

基本的なデザインを受け継ぎながら、ムーブメントや風防、夜光、ケースサイズなどを時代に合わせて進化させています。

ここでは、エクスプローラーⅠの歴代モデルを主要なリファレンスごとに紹介します。

Ref.6610

エクスプローラーⅠの基本形を確立した初期モデル

Ref.6610は、1950年代半ばに登場したエクスプローラーⅠの初期モデルです。

ムーブメントにはCal.1030を搭載し、それまでのCal.A296から両方向巻き上げ式へと進化しました。

また、ムーブメントの小型化によってケースバックも従来のバブルバックからフラットな形状へ変更され、よりすっきりとしたケース構造になっています。

ケースサイズは36mmで、現在のエクスプローラーⅠにもつながる基本的な仕様が整えられたモデルです。

ヴィンテージロレックスの中でも希少性が高く、コレクターからも注目されています。

Ref.1016

長期間生産されたエクスプローラーⅠの代表モデル

Ref.1016は、1950年代後半から長期間にわたって生産されたエクスプローラーⅠを代表するモデルです。

ケースサイズは36mmで、アクリル風防を採用しています。

ムーブメントは生産時期によってCal.1560からCal.1570へ変更され、長い生産期間の中でさまざまな仕様が存在します。

また、文字盤も年代によって違いがあり、初期には光沢のあるギルトダイヤル、後期にはマットダイヤルが採用されています。

長期間生産されたモデルだからこそ、文字盤や針、夜光、ムーブメントなどの組み合わせによって個体ごとの特徴が大きく異なる点も魅力です。

ヴィンテージロレックスを代表するリファレンスのひとつとして、現在でも高い人気を誇ります。

Ref.14270

サファイアクリスタルを採用した現代化

Ref.14270は、1980年代末から1990年前後に登場したモデルです。

エクスプローラーⅠにとって大きな転換点となったモデルで、それまでのアクリル風防からサファイアクリスタルへ変更されました。

ムーブメントにはCal.3000を搭載し、文字盤やケースも現代的な仕様へと進化しています。

インデックスにはホワイトゴールドの縁取りが施され、ヴィンテージモデルとは異なるシャープな印象になりました。

また、初期生産分には「ブラックアウト※↑画像」と呼ばれる個体も存在します。

3・6・9の数字がブラックで仕上げられた特徴的な文字盤で、通常のRef.14270とは異なる希少性を持つ個体として知られています。

Ref.14270は、ヴィンテージエクスプローラーⅠから現代的なロレックスへと移行する重要なモデルです。

Ref.114270

36mmを受け継いだ現代的なモデル

Ref.114270は2000年代に登場したモデルです。

Ref.14270の基本的な仕様を受け継ぎながら、ムーブメントをCal.3130へ変更。

ケースサイズは36mmで、エクスプローラーⅠらしいコンパクトなサイズ感を維持しています。

また、ブレスレットにはソリッドエンドリンクを採用するなど、現代的な仕様へと進化しました。

風防の6時位置にはロレックスの王冠透かしマークも入るようになり、外観上の識別ポイントとなっています。

大きなデザイン変更はないものの、ムーブメントやブレスレットなど細部の完成度を高めたモデルといえるでしょう。

Ref.214270

エクスプローラーⅠ初の39mmモデル

2010年に登場したRef.214270では、ケースサイズが従来の36mmから39mmへ大型化されました。

エクスプローラーⅠの歴史において、初めてケースサイズが大きく変更されたモデルです。

ムーブメントにはCal.3132を搭載し、ケースサイズだけでなく内部の仕様も進化しています。

また、Ref.214270には前期・後期で仕様の違いがあります。

前期モデルでは、39mmのケースに対して時分針が短く、3・6・9のインデックスにも夜光が入っていませんでした。

後期モデルでは時分針が長くなり、3・6・9にもクロマライトを採用。

同じRef.214270でも、製造時期によって文字盤や針の仕様が異なるため、個体ごとの違いを確認することが重要なモデルです。

Ref.124270

36mmへ回帰した現行モデル

2021年に登場したRef.124270では、ケースサイズが再び36mmへ戻されました。

Ref.114270以来となる36mmサイズの復活で、従来のエクスプローラーⅠらしいサイズ感が改めて注目されました。

ムーブメントには最新世代のCal.3230を搭載し、約70時間のパワーリザーブを備えています。

サイズを36mmに戻しながらも、ムーブメントや精度、耐磁性能など現代のロレックスらしい性能を備えたモデルです。

Ref.224270

エクスプローラーⅠ初の40mmモデル

2023年に登場したRef.224270は、エクスプローラーⅠとして初めて40mmケースを採用したモデルです。

36mmへ回帰したRef.124270とは対照的に、より大きなケースサイズを求めるユーザーに対応したモデルとして登場しました。

ムーブメントにはRef.124270と同じCal.3230を搭載し、約70時間のパワーリザーブを備えています。

現在のエクスプローラーⅠでは、36mmのRef.124270と40mmのRef.224270という2つのケースサイズが用意されており、サイズ感の違いから選べるようになっています。

なお、現行モデルにはエクスプローラーⅠ初のイエローロレゾールモデルとなるRef.124273も存在します。

Ref.124270と同じ36mmケースを採用し、オイスタースチールと18Kイエローゴールドを組み合わせたモデルです。

これまで実用性を重視してきたエクスプローラーⅠに、ロレゾールならではの華やかさを加えた仕様となっています。

初期モデルにはRef.6150・Ref.6350も存在

エクスプローラーⅠの歴史をさらに遡ると、Ref.6610以前にもRef.6150やRef.6350といった初期モデルが存在します。

Ref.6150は1950年代前半に登場したモデルで、Cal.A296を搭載。現在のエクスプローラーⅠにつながる「3・6・9」を備えた文字盤を持つ一方、文字盤に「Explorer」と表記されていない個体も存在します。

Ref.6350も同時期に登場した初期モデルで、エクスプローラーⅠの歴史を語るうえで重要なリファレンスです。ハニカム状の模様を持つ「ハニカムダイヤル」など、希少な文字盤バリエーションも存在します。

↑ハニカムダイヤル

このようにエクスプローラーⅠは、Ref.6610、Ref.1016、Ref.14270、Ref.114270、Ref.214270と進化を重ね、現在のRef.124270・Ref.124273・Ref.224270へとつながっています。

基本的なスタイルを大きく変えることなく、ムーブメントや風防、夜光、ケースサイズなどを少しずつ進化させてきたことが、エクスプローラーⅠの歴史的な特徴といえるでしょう。

現行エクスプローラーⅠのスペック比較

現行エクスプローラーⅠには、36mmの「Ref.124270」、36mmのイエローロレゾールモデル「Ref.124273」、40mmの「Ref.224270」がラインナップされています。

3モデルともブラックダイヤルとクロマライトを採用し、ムーブメントにはCal.3230を搭載。約70時間のパワーリザーブや100m防水など、基本的な性能は共通しています。

スペック Ref.124270 Ref.124273 Ref.224270
モデル エクスプローラー 36 エクスプローラー 36 エクスプローラー 40
ケースサイズ 36mm 36mm 40mm
ケース素材 オイスタースチール オイスタースチール+18Kイエローゴールド オイスタースチール
ロレゾール なし イエローロレゾール なし
ベゼル スムース スムース スムース
風防 サファイアクリスタル サファイアクリスタル サファイアクリスタル
防水性能 100m 100m 100m
ムーブメント Cal.3230 Cal.3230 Cal.3230
パワーリザーブ 約70時間 約70時間 約70時間
精度 日差-2~+2秒 日差-2~+2秒 日差-2~+2秒
ダイヤル ブラック ブラック ブラック
夜光 クロマライト クロマライト クロマライト
ブレスレット オイスター オイスター オイスター
クラスプ オイスターロック+イージーリンク オイスターロック+イージーリンク オイスターロック+イージーリンク
認定 Superlative Chronometer Superlative Chronometer Superlative Chronometer

※精度はロレックス公式の「ケーシング後、日差-2~+2秒」の表記に基づいています。

3モデルの違い

Ref.124270は、36mmのオイスタースチールモデル。エクスプローラーらしいコンパクトなサイズ感を求める方に適したスタンダードモデルです。

Ref.124273は、Ref.124270と同じ36mmケースを採用しながら、オイスタースチールと18Kイエローゴールドを組み合わせたイエローロレゾール仕様です。実用時計としての機能性を維持しながら、ゴールドならではの華やかさを加えています。

Ref.224270は、エクスプローラーⅠとして初めて40mmケースを採用したモデルです。Ref.124270と同じCal.3230を搭載しながら、ケースサイズを大きくすることで、より存在感のあるスタイルとなっています。

このように、現行エクスプローラーⅠは基本的な性能を共通化しながら、36mm・40mmというサイズの違いと、スチール・イエローロレゾールという素材の違いから選べるラインナップになっています。

まとめ

エクスプローラーⅠは、1950年代の誕生から現在まで、基本的なスタイルを受け継ぎながら進化を続けてきたロレックスの代表的なプロフェッショナルモデルです。

Ref.6610やRef.1016といったヴィンテージモデルから、サファイアクリスタルを採用したRef.14270、36mmを受け継いだRef.114270、39mmへ大型化されたRef.214270など、時代ごとにさまざまな仕様が登場しました。

現在は、36mmのRef.124270、イエローロレゾールを採用したRef.124273、40mmのRef.224270がラインナップされています。

歴代モデルでは、ケースサイズやムーブメント、夜光、文字盤などにさまざまな違いがあり、同じエクスプローラーⅠでもモデルや製造時期によって異なる魅力があります。

また、ロレックスの中では比較的シンプルなモデルだからこそ、普段使いからビジネスシーンまで幅広く合わせやすいこともエクスプローラーⅠの魅力です。

長い歴史の中で基本的なデザインを守りながら、現代の性能を取り入れてきたエクスプローラーⅠ。ヴィンテージから現行モデルまで、それぞれの年代に異なる魅力があります。


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