スタッフブログ

金相場の仕組みをお寿司にたとえて説明します

「これからも金は上がりますか?」

そう聞かれるたびに、
ズバッと答えられたらいいのにな、と思います。

こんにちは。
かんてい局香芝店 店長の久保です。

店頭では最近、
金・プラチナ・銀の相場についてのご相談が増えています。

今ならいくらになるのか。
もう少し待った方がいいのか。
今売って損はしないのか。

質問の形は違っても、
多くの方が気にされているのは
「判断を間違えたくない」
という点だと感じています。


相場の話は、
上がるか下がるかだけを考えていると、
どうしても分かりにくくなります。

だから今回は、
これからの予想ではなく、
相場の仕組みそのもの
できるだけ分かりやすくお話しします。

少し複雑なので、
私の好きなお寿司にたとえてみます。


金は、お寿司で言えばマグロです。

どこのお店にもあり、
昔から定番で、
景気や流行に左右されにくい。

迷ったときに
「とりあえずマグロ」
と選ばれる存在です。

金も同じで、
世界中で取引され、
不安な時代ほど
「持っておこう」と考える人が増えます。


マグロの値段は、
職人さんの気分で決まっているわけではありません。

市場で
・漁獲量が減れば上がる
・欲しい人が増えれば上がる
・落ち着けば下がる

こうして仕入れ値が決まります。

金も同じです。
世界中の市場で需要と供給によって価格が決まる。
これが金相場の基本です。


もう一つ大切なのが、
円とドルの関係です。

マグロは、
日本だけでなく海外から仕入れることもあります。

円の価値が弱くなっていると、
同じマグロでも
仕入れに必要な円が増え、
日本では高く感じます。

金も同じで、
世界の金価格はドル建て。
日本ではそれを円に換算します。

円が弱いと、
同じ金でも高く見えやすい。
これが、今の相場の見え方です。


一方で、
プラチナや銀は
カンパチや旬のネタのような存在です。

価値はありますが、
工業用途や景気の影響を受けやすく、
値動きはマグロ(金)より素直です。


だからこそ大切なのは、
上がるか下がるかを当てることではなく、
どのネタを、なぜ選ぶのかを理解すること

だと思っています。

今日はマグロにするのか。
今日はカンパチにするのか。
それとも今回は見送るのか。

相場も同じです。


金は、
今すぐ売らなければいけないものではありません。

ただ、
なぜ今この価格なのか。
それを知っておくだけでも、
判断はずっとしやすくなります。

売る前提でなくても大丈夫です。
相場の話だけでも構いません。

まずは仕組みを知ること。
その上で、
納得できるタイミングを
一緒に考えられればと思っています。

相場の見方や考え方は、
かんてい局香芝店でも、いつでもご説明しています。