2024/09/19スタッフブログ

上場廃止になると株主優待券はどうなるか？スパリゾートハワイアンズの場合

今年の9月9日にとても衝撃的なニュースがありました。
それはスパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産（証券コード9675）がTOB（株式公開買い付け）により米投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」の傘下に入る発表です。
ちなみにフォートレス・インベストメント・グループといえば、昨年９月に、セブン＆アイ・ホールディングスから百貨店、そごう・西武を買収した事でも話題になりました。

株主優待の廃止
今後はどうなるのか
最後の優待券はプラチナチケット！？
手元にある優待券はどうなるか？
最後に

株主優待の廃止

結論から申し上げますと株主優待制度は廃止になります。一般の方は基本的には株主でもなくなります。今後は新しい組織での運営になりますので、料金体系やサービスについても変更になる可能性が高いです。

今後はどうなるのか

年に3回は訪れる自分にとってはとても驚きました。
しかし、内容を見ると敵対的な買収では無く、むしろ救いの買収との声もあるようです。それは、東日本大震災の影響に加え、新型コロナウイルスで経営が悪化して借入金の負担が増加し、設備投資ができる状態にないことの背景があったようです。
評価額も第１回のTOB価格は1株1650円（9日終値は1株1540円）と高評価でした。
ちなみに、9日の正式発表前に情報が出ていてストップ高となりました。そのため参考としては9日の始値の1235円をベースに考えて良いと思います。
これまでの歴史と繁栄に加え新たな強大組織力と資金力、それらを踏まえてよりパワーアップすのではないかと思います。今後の新しいハワイアンズが楽しみです。

最後の優待券はプラチナチケット！？

常磐興産の優待券の権利確定日は9月末日で発送は12月が通例となっています。しかし、今回はTOBが発表されてから一時は1,689円と公開価格よりも高いタイミングがありました。
ちなみに、SBI証券の夜間取引（PTS取引）では一時、TOB価格1650円よりも290円も高い1940円を記録しています。
そのため、すでに手放した一般投資家が多く、優待の権利を持つ株主が減り発行数が減ることが予想されます。そこから2次流通となるとこれまでより少なくなりそうです。

そうなると取引価格(買取価格)は高くなる可能性があります。