質屋最大の魅力『利息収入』について徹底解説
こんにちは!
FTC株式会社の古田です。
本日はタイトルにもある通り、質屋の利息収入についてのお話しです。
利息という言葉は様々なところで目にしますが、質屋のシステムも交えて説明していきます。
・質屋の収益システムに興味がある方
・質屋事業に興味がある方
はぜひ最後までご覧ください!
①質屋の利息の仕組み
簡単に質屋の説明をしますが、質屋はお客様から商品を預かり、その商品の価値に応じた金額を融資する金融サービスの一種です。
消費者金融とよく似ていますが、質屋は融資を受けるための担保(質草)が必要なこと、利率が高いなど異なる点もいくつかあります。
詳しくは下記記事にて詳しく説明していますので、気になる方は是非ご一読ください。
②利息とは
利息とはお金の貸し借りをした際に貸した側が借りた側から受け取る、融資金額に対する対価の事です。
利息は一定の利率で定められており、私たちかんてい局は基本的に下の表の利率で運営を行っており、融資金額1件当たり、利率をかけた金額がお客様から支払われます。
融資金額 | 利率 |
1,000~50,000 | 8% |
51,000~100,000 | 7% |
101,000~500,000 | 6% |
501,000~999,000 | 5% |
1,000,000~ | 4% |
例えば時計1本で500,000円を融資していた場合、500,000×6%=30,000円が1件の質預かりで生まれる収入です。
極端なお話ですが、1,000~50,000円の商品をたくさん預かって1,000万円分の質在庫がある場合、1ヶ月で80万円の利息収入になります。
現実的には単価はまちまちで、利率も平均すると大体5~6%くらいになることが多いです。
③かんてい局の利息収入
下の表はFTCが運営する直営店5店舗の2022年1年間の利息収入です。
各店ごとに質在庫の差があったり、出質といって預けた商品を取り戻すこともできるのですが、それの件数によってばらつきがあります。
特に賞与月や年金受給月は出質が増える傾向が多く、その月は少しだけ利息収入が増えます。
表の中で利息が多い、茜部店や北名古屋店は1億円前後の質在庫があり、他の店舗は5,000万~8,000万円前後の質在庫があります。
預かりが多くなれば利率計算で利息収入が決まるため、多人数で運営することが多いかんてい局でも人件費を利息収入だけで賄うこともできてしまいます。
残りの収益である販売利益から家賃やその他経費を除いて残ったものが利益になります。
上記5店舗では粗利益として約1,300万円~2,000万円前後になっており、経費で800万円ほどかかっているため、純利として残るのは500万円~1,200万円となります。
④利息収入がない場合もある
この利息収入ですが、場合によってはもらえない場合が存在ます。
これだけ聞くと勘違いしてしまいそうですが、1ヶ月の利息収入が全部なくなってしまうわけではありません。
預かっている質在庫のうちのいくつかから、というお話です。
というのも利息の支払いがあるのは「期限を延長するとき」と「預けていたものを取り戻すとき」の2パターンです。
消費者金融であれば返済がなければ督促がありますが、質屋には返済義務がないのでそういった事は一切行っていません。
これは質屋営業法という法律によって定められています。
一見すると返済がなかった場合質屋が損してしまうようにも見えますが、その場合預かっていた商品がお店の所有物になるので、それを換金することで利益にできます。
そのため質屋が質預かりで損することは、めったにありません。
査定金額を間違えたり真贋を間違えたりすると赤字待ったなしですが・・・
最後に
利息の話はめったに触れてきませんでしたが、ようはストックビジネスの根幹である、「貯めること」の意味が最も大きい部分の内容です。
ただ質屋を始めるには、質庫の用意が必要だったり、多額の運転資金が必要だったりで敷居はとても高い業種です。
その為競合店も少なく、早めに始めればその分その地域では優位に立てます。
費用や詳しい数字状況に関してはオンライン説明会でお話しさせていただきますので、興味がある方は下のバナーからお申し込みください。