カフスってなに

カフスとは、ワイシャツなどの袖口(カフ/cuff)をボタンの代わりに留める(リンク/link)アイテムです。

日本ではカフリンクス・カフスボタン、カウスボタンとも呼ばれたりしますが、 正式にはカフリンクス(cufflinks)といいます。

結婚式などの特別なイベントのときに使うもの、というイメージがあるかもしれませんが、実は普段のビジネスシーンでも幅広い年代に愛用されています。

カフスは17世紀フランスで始まったといわれています。 

袖を装飾するのにレースやリボンを使用していましたが、 それらの代わりにゴールドやシルバーボタンを金属製の鎖でつないだもので留めるようなったのが、カフスの起源といわれています。

当初は職人によって手作りされていたため、一つひとつが高価だったため上流階級のアイテムでした。

18世紀半ばから19世紀ごろにかけて起こった産業革命によって大量生産が可能となり、 一般にも普及していきました。

カフスの種類

カフスは、留め具の形によって種類がわかれています。

◇スウィヴル式（Bullet back closure、Swivel）

留め具がばね式になっているもので、T字状の留め具を倒して真っ直ぐにし、重ねたシャツの袖口に通した後、再び起こしてT字状にします。

現在ではもっとも一般的な種類で、何よりもっとも使用しやすいです。

◇固定式（Fixed backings、Fixed）

留め金部分が、固定されていて、袖口にそのまま挿して留めるタイプです。

留め具のサイズによっては使用しにくいものがあります。

◇チェーン式（Chain link）

モチーフと留め具をチェーンで繋いだタイプで1640年頃から1920年頃に主に使用されました。

固定式同様、留め具のサイズによっては使用しにくいものがあります。

◇ラップアラウンド式（ロール・カフリンクス）

鎖や金属のメッシュ製のベルトや革のベルトがついたもの。

スウィヴル式と兼用の物が多く、ラペルピンとして用いることができるものもあります。

◇スナップ式（Snap）

二つに分けることができ、スナップボタンで繋げ、使用します。

1920年から1940年頃にかけて流行しました。

◇紐式（Silk Knot）

シルクや安価なゴムを使用したタイプで気軽な服装に好まれています。

固定式同様に使用に若干慣れがいることと、リーズナブルですが耐久性が良くありません。

 

一般的に良く見るものは、ほぼスウィヴル式です。

スウィヴル式は使いやすいという最大のメリットがあります。

固定式やチェーン式、紐式の場合は留め具のサイズに注意する必要があります。

 シャツによってボタンホールのサイズがまちまちなので、入りにくかったり、 着脱がちょっと面倒な場合があります。

また、留め具とボタンホールのサイズ関係によっては、まったく入らないということもありうるので、 ご購入をご検討される際にはご注意ください。

カフスが付けられる袖口

カフスは多くの場合シャツにつけて使用するものですが、どの袖口にでもつけられるわけではありません。

基本的にボタンがついているほうにも穴が開いていないと、留め具を通すことがでないため、購入する前に袖口の形状を確認してください。

カフスが使用できるャツにはどんなものがあるのかを紹介します。

◇コンバーチブルカフス

コンバーチブルカフスはボタン穴が両方にあり、ボタンでもカフスでも留めれるようになっているタイプです。

ボタンが2個ついてて、その間にボタンホールが開いてたりするパターンも多いです。

一般的な普通のシャツとも言えまが、両方穴があるタイプのものがカフスを使用できます。

◇ダブルカフス（フレンチカフス）

ダブルカフスは袖を折り返して2重にして、カフスで留めるタイプです。

ボタンはついていないのでカフス専用のシャツです。

◇テニスカフス

テニスカフスはボタンがなく、両方にホールが開いているタイプです。

カフス専用のシャツでもっとも正式なものとされています。

 

もっとも手に入りやすいのはコンバーチブルカフスです。

カフスを日常する場合には、コンバーチブルカフスのものが見つけやすいかと思います。

ダブルカフスは日常あまり目にすることはありませんが、結婚式などで着用するとカッコいいと思います。

カフスの付け方

カフスは形状によってつけ方が異なるものの、基本的な流れは同じです。

①カフスをつけたいボタンホールの位置を合わせます。

②ボタンホールの上からカフスを差し込みます。

　この際、差し込む方向を間違えてしまうと、人から見える部分に金具が出てしまうので気をつけてください。

③カフスをボタンホールに通せたら、裏側に出ている留め具をしっかり固定して終了です。

 

 カフスはスーツなどでも日常的に使用できる数少ないアクセサリーです。

シックに決める場合にはもちろん、 個性的なものも多いので、自分の趣味を押し出したものを着用することで、 会話のきっかけになすることもあると思います。

カフスの買取・販売

質屋かんてい局須賀川店では、カフスの買取・販売をおこなっております。

カフスの需要は中古市場で低いため、買取金額が安くなってしまうのが現状です。

そのため、販売価格はリーズナブルです！

また、金やプラチナで造られたカフスであれば、金相場でのお買取が可能です。