時計ブランド ハミルトンの歴史を解説!(前篇) 質屋かんてい局上尾駅前店
こんいちは!
かんてい局上尾駅前店のスタッフです!
今回はスイスの時計ブランド「ハミルトン」を解説いたします!
鉄道や軍隊との関係が深いブランドですが、意外とその歴史をご存じない方も多いのではないでしょうか?
ハミルトンの歴史は他のスイスブランドとは異なる少し変わった経歴のブランドです。
その面白さについてお伝えしてまいります!
ハミルトンの創業期
1892年 アメリカ合衆国 ペンシルバニア州はランカスターで創業しました。
複数の時計会社が合併して誕生したと言われています。
ブランド名の「ハミルトン」はペンシルバニア植民地総督 ジェイムズ・ハミルトン氏が由来であるといわれています。
以後、111年に渡ってランカスターで時計製造を行います。
1900年前後はアメリカの鉄道黄金時代で、国内輸送のシェア9割が鉄道でした。
そのため当時のアメリカでは50以上もの異なる時間で鉄道が運行されていました。
しかし、そこで大きな問題がありました、それが列車の衝突事故です。
その主な原因は時計の精度不足により正確に時間が測れない事でした。
鉄道関係者と合衆国政府は精度の良い時計を求め、白羽の矢が立ったのが
ハミルトン製の懐中時計「ブロードウェイ リミテッド」です。
その精度の高さは瞬く間に評判となり「アメリカ鉄道のタイムキーパー」としてその名が知れ渡ります。
ハミルトンとアメリカ軍
1914年頃よりハミルトンはアメリカ陸軍の公式サプライヤーとなりハミルトン初の腕時計「カーキ」を納品します。
そして1918年アメリカ航空定期便の公式時計として採用、1930年頃に民間航空会社が創業、それらの会社にも
ハミルトン製の腕時計が採用されました。
出典:ハミルトン公式サイト
https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/about-hamilton-watches.html
1926年に北極点に初めて到達したパイロット、「リチャード・E・バード海軍少尉」は基地より15時間57分で到達、
少尉の偉業をサポートしたのはハミルトン製の懐中時計でした。
以降ハミルトンはカルフォルニア~ハワイ間の初フライトなど太平洋上でのフライトに多くの貢献をします。
1939年にハミルトンに大きな転機が訪れました、それが第二次世界大戦です。
1942年にハミルトンはアメリカ軍の公式サプライヤーとなり、合衆国政府の要請で一般向けの時計製造を中止、
1945年には100万個もの腕時計をアメリカ軍に納品しました。
この時代に秒針を留める「ハック機能」が誕生しました。
現代では多くの時計がリューズを引くことで秒針がストップしますが、当時は時刻合わせの際も秒針は動き続けていました。
アメリカ軍では時計の時刻を一斉に合わせる際「ハック」という掛け声を用いました。
秒針を停止させる機能を「ハック機能」と呼ぶのはアメリカ軍が由来なのです。
この頃の機能性を重視したシンプルなミリタリーウォッチを参考にして作られたのが「カーキシリーズ」です。
以上、前篇でした!後篇では名作「ジャスマスター」や「ベンチュラ」などの時計もあわせてご紹介いたします!
ぜひ一度ご来店ください!
店舗情報
전당포 PAWN SHOP 当铺 Sanglaan casa de empeños